インデックス投資は、投資先進国のアメリカでは非常に人気の運用方法です。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も「自分の死後は、資産の9割をインデックスファンドに投資するように」と妻に伝えていると語っています。
また、バフェット氏はプロではない人々にもインデックス投資を薦めています。
そんな、投資初心者におすすめの投資手法「インデックス投資」についてまとめました。
目次
インデックス投資とは
インデックスとは「指数」という意味で、わかりやすく言うと市場のモノサシです。
日本株式・・・日経平均株価 、TOPIX (東証株価指数)
外国株式・・・S&P500、ダウ平均、NASDAQ、MSCI コクサイ・インデックス、MSCI ワールド・インデックス
日本債券・・・ノムラBPI総合指数
外国債券・・・シティグループ世界国債インデックス、JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス
日本不動産・・・東証REIT指数
外国不動産・・・S&P 先進国REIT指数
コモディティ(商品)・・・S&P GSCI 商品指数
インデックス投資とは、これらのインデックス(指数)と同じ値動きを目指す投資方法のことです。
例えば、日経平均が1%上昇した日は、自分の資産も同じく1%上昇するように、市場全体の値動きと連動するような運用を行うもので、「パッシブ運用」とも呼ばれます。
アクティブ投資
アクティブ投資とは、インデックスや市場平均を上回る運用成績(リターン)を上げることを目指す投資方法のことです。
ファンドマネージャーが、値上がりを見込める銘柄に積極的(アクティブ)に選別投資することで、高いリターンを追求します。
例えば、日経平均株価が1か月で10%値上がりするとしたら、20%の値上がりを目指す運用をします。
アクティブ投資では、市場インデックスを上回るリターンを実現できる可能性がありますが、資産運用のプロでも運用がうまくいかない場合もあり、市場平均を下回ることもあります。
また、投資する銘柄を調査したり、収益を上げるために積極的に売買を多く繰り返したりするため、インデックス投資に比べるとコストが高くなる場合が多いです。
インデックス投資を始めるには
インデックス投資では、証券会社などで「インデックスファンド」という、インデックス(指数)に連動するように設計された金融商品を購入することで投資を行ないます。
一番簡単で一般的なのは、投資信託を通じてのインデックス投資です。
大部分のインデックスファンドでは、ファンドの名前に「インデックス」という単語が入っています。
また、証券取引所で株と同様に売買できるETF(株価指数連動型上場投資信託)を購入するという方法もあります。
インデックス投資のメリット
手数料が安い
インデックス投資をする際に買うことになるインデックス型の金融商品の手数料は、アクティブ型に比べるとかなり低めです。
インデックス運用のファンドは、販売手数料が無料のものもあります。
インデックスに連動する運用ということは、そのインデックスと同じように銘柄を組み合わせて、同じような構成比で組み入れば良いということです。
銘柄を調査して選択する必要がなく、その管理はコンピューターが行うのが一般的なので、人件費やコストがかかならい分、継続コストである信託報酬を安く抑えられるのです。
少額の資金で幅広い銘柄に分散投資できる
市場全体に投資しているので分散投資の効果が高く、例えば、日経平均連動型を一口購入すれば、225銘柄すべてに投資した場合と同じリスク分散効果が得られます。
また、値動きが比較的抑えられるというメリットもあります。
インデックス投資のデメリット
利益が少ない
リスクを最小限に抑えられる分、リターンも少なくなりますので、高いパフォーマンスは得られません。
特に初心者においては、リターンを求めるよりも、リスクを最小限に抑えることを優先した方が良いでしょう。
投資商品が少ない
世界には約1万種類以上のインデックスがありますが、一部の有名なインデックスに連動した商品のみしか開発・販売されていませんので、選べる投資商品が少ないといえます。
まとめ
インデックス投資を学ぶなら、ぜひ読んでほしいと思う本があります。
それが、著名な経済学者であるバートン・マルキール氏が書いた『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本です。
本書の主張は単純明快で、「インデックスファンドへの投資がベスト」というもので、その理由がなぜかということを、明確なデータを示して論じています。
1973年の初版以来、世界中で読み継がれているロングセラー本ですので、インデックス投資の優位性を理解するにはおすすめです。