投資初心者が知っておきたい投資商品の種類と特徴





銀行預金

普通預金や定期預金などの銀行口座のことで、最も身近な金融商品だと言えます。

生活資金などをすぐに引き出せるように置いておくには最適な金融商品ですが、現在のように非常に金利の低い状況では、大きな収益性は期待できません。

銀行預金の種類と特徴

2017年12月25日

投資信託

投資家からお金を集め、集めたお金を一つの大きな資金として、投資の専門家(ファンドマネージャー)が、公社債や株式などさまざまな投資先に分散して投資・運用するという投資商品です。

集めたお金の運用先は、それぞれの投資信託で決められた運用方針に基づき、投資の専門家によって選ばれます。

運用の成果は投資家に配分されますが、運用がうまくいかなかった場合は損をしてしまうこともあります。

投資信託には元本保証がなく、商品によってリスク・リターンは変わります。

手数料が高めに設定されているというのがデメリットです。

株式

株式投資の最大の魅力は値上がり益です。

株式を買ったときの株価より高くなったときに売ることができれば、利益を得ることができます(手数料や税金がかかります)。

一方で、株価が値下がりしたり、会社が倒産するなどのリスクもあります。

また、業績に応じて配当金が出たり、株主優待がもらえる会社もあります。

外国株式

米国株や中国株など、海外(外国籍)の企業の株式に投資をすることもできます。

米国株にはアップル、アルファベット(グーグルの親会社)、マイクロソフト、Amazon、コカ・コーラなど、世界に名だたるグローバル企業が数多く存在しますし、外国へも目を向けることで収益機会を広げることができます。

外国株式投資には円で決済する方法と外貨で決済する方法があります。

タイミングよく売買すれば、値上がり益と為替差益の両方を得ることもできます。

反対に為替差損を被る可能性もありますので、株価と為替の両方を見る必要があります。

また、日本の企業と比べると、企業情報が入手しにくい点もデメリットとなります。

信用取引

証券会社に保証金と呼ばれる現金や、株式を担保として預け、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売り、その後買い戻す「空売り」という取引を行うことができます。

信用取引は、差し入れた保証金を上回る金額の取引を行うことができるため(最大約3.3倍)、大きな損失が発生する可能性があります。

先物取引

「ある商品」を「将来の一定期日」に「今現在取り決めた価格」で取引することを、約束する取引のことをいいます。

現時点では、売買する期日と値段などの約束だけしておいて、約束した期日が来た時点で、売買を行います

前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格変動する商品の売買を行うとき、価格変動リスクを回避することができます。

株価指数(日経平均など)のほか、商品(コモディティ)を対象としたものもあります。

オプション取引

オプション取引は、株式などを「買う権利(コールオプション)」や「売る権利(プットオプション)」を売買するという投資です。

仕組みを理解して、上手に活用すれば、保有株式の値下がりリスクを回避する方法としても利用できます。

債券

債券とは、国、地方公共団体、企業、または外国の政府や企業などが、投資家からまとまった資金を調達することを目的として発行する有価証券です。

債券はあらかじめ、利率や満期日などが決められており、債券を購入すると、定期的に利息を受け取ることができ、満期日まで待てば元本が戻ってきます(償還)。

ただし、発行した会社が倒産したり、利息の支払いが滞るというリスクもあります(信用リスク)

また、満期日前に売却をすると元本を下回るリスク(価格変動リスク)もあるので、債券を購入する際は、しばらく使う予定のない余剰資金を使い、満期日まで保有することを前提にしておきましょう。

株式ほど大きな利益は見込みにくいですが、同じ期間の銀行預金よりも利率が高く、債券はリスク・リターンが株式と預金の中間に位置する投資商品と言えるでしょう。

個人向け国債

個人向け国債とは、日本国が発行する国債を1万円から購入できるなど、個人が買いやすいようにした投資商品です。

元本や利子の支払いは、国が責任を持って行っていますので、安全性が高く、一番リスクが低い投資先と言われています。

半年ごとに利子を受け取ることができ、0.05%(年率)の最低金利保証が設定されています。

個人向け国債を満期日前に換金(中途換金)をしても、利息の一部は差し引かれますが、元本は保証されます。

社債

社債とは、一般の事業会社が発行する債券のことです。

社債を購入する前には、その会社の信用度をチェックすることが欠かせません。

信用度を見る際の目安になるのが、「信用格付け」というものです。

信用格付けを発表している格付機関には、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)、ムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody’s)、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)などがあります。

一般に、信用格付けが高い会社の社債はリスクが小さいことになりますので、投資には向いていると言えます。

反対に、信用格付けが低い会社の社債は、リスクが高い分金利が高く設定されていることが多いです。

外貨投資

日本円を米ドル、ユーロ、豪ドルなどの、他の国の通貨(外貨)に替えて運用することを「外貨投資」といいます。

外貨預金

外貨で預ける銀行の預金のことです。

外貨ベースで元本保証はされますが、為替変動により、円に換金したときに元本割れが生じることがあります(為替変動リスク)

具体的には、満期日の為替レートが、預け入れた時より円安になっていれば為替差益、円高になっていれば為替差損が生じます。

外貨建MMF

MMFとは、「マネー・マーケット・ファンド」の略で、円を外貨に両替して、安全性の高い外国の債券で運用する投資信託のことです。

元本の保証はなく、外貨預金と同様に為替変動リスクがあります。

証券会社によって異なりますが、1000円程度から購入ができ、気軽に始められる外貨投資の一つです。

毎月末に分配金が元本に加えられるので、複利効果も期待できます。

FX

FXも外貨投資の一つですが、先に担保として「証拠金」を預ければ、預けた資金の何倍もの通貨を買付できるのが特徴です。

また、他の投資商品と比べても、圧倒的に手数料が安いのも魅力の一つです。

初心者のためのFX入門

2017年9月10日

個人年金保険

将来の年金受け取りと、資産形成(運用)、死亡保障の機能をあわせ持つ商品です。

万一、年金の受け取り開始日前に、被保険者が亡くなった場合には、遺族に死亡給付金が支払われます

金銭信託

信託銀行が利用者にかわってお金を管理、運用する金融商品です。

元本補てん契約により元本が保証される商品と、元本補てん契約がなく元本が保証されない商品があります。

不動産投資

REIT(不動産投資信託)

投資家から集めた資金を使って、オフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入し、その不動産から得られる賃料収入や売買益を投資家に分配する投資商品で、投資信託の一種です。

現物不動産

アパートやマンションなどの不動産を購入し、その不動産から家賃収入を得たり、値上がりした時に売却して利益を得ることを目的とした投資です。