FX取引をするにあたって相場を分析する方法は、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の2つに大別されます。
未来は誰にも見れませんが、様々な分析手法を用いて、未来を予測し、それを元にトレードをしていくことができます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、経済状況などから長期的な目線で相場全体の値動きを分析する方法です。
各国の公的機関が発表する「経済指標」や中央銀行総裁などの「要人発言」が注目をされます。
特に、アメリカの雇用統計などの、重要な経済指標が発表される日時には、相場が大きく動きますので、短期的な取引を行うトレーダーにとっても無視できないものです。
テクニカル分析
テクニカル分析とは、テクニカル指標を用いて今後の相場の動きを分析する方法です。
テクニカル指標というのは過去のチャートから様々なデータを指標化し、次の値動きを計算するために使われる方法やツールです。
テクニカル指標は無数に存在しますので、自分のトレードスタイルに合った分析方法を選ぶことが重要です。
スキャルピングをするトレーダーと、スイングトレードをするトレーダーでは、使用するチャートの時間足も、テクニカル指標も当然違うものです。
トレンド系とオシレーター系
テクニカル指標の種類はたくさんありますが、主に2つに大別されます。
トレンド系
トレンド系のテクニカル指標は、相場の方向感(上がるか、下がるか)や強さをを分析するために用いられます。
・移動平均線
・ボリンジャーバンド 等
オシレーター系
オシレーター系のテクニカル指標は、相場の過熱感(買われすぎ、売られすぎ)を分析するために用いられます。
・RSI
・ストキャスティクス
・MACD(マックディー) 等
組み合わせ
複数のテクニカル指標を組み合わせることによって、より高い精度の分析を行うことができます。
とはいえ、現実の相場は、必ずしも過去と同じように動くとは限りませんので、テクニカル指標を過信しすぎてはいけません。
中には、テクニカル分析を信用しない人がその理由として、「だまし」が多いとか言われたりしますが、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどちらがいいとか、悪いとかはありません。
ファンダメンタルズ分析で相場の大きな流れを読み、テクニカル分析でエントリーと決済のポイントを決める、というのがFXトレードでの王道でしょう。