FXのポジション保有期間





FXのポジションとは、『買い』または『売り』の新規FXのポジション約定をし、そのまま保有している注文のことをいいます。

また、その状態を「ポジションを持っている。」と表現します。

相場は常に変動しているため、今持っているポジションがプラスになっていても、明日にはマイナスになっているかもしれません。

しかし、ポジションを持っているだけでは損益は確定せず、決済をすることによって初めて利益(または損失)が確定します。

このような、決済をするまでの損益を「含み益」「含み損」といいます。

ポジション保有期間によるトレードスタイルの種類

FXのトレードスタイルをポジション保有期間の長さ、つまり新規注文から決済までの時間の長さにより分類すると以下のようになります。

スキャルピング

保有期間:数秒~数分

短時間に何度も何度も取引を繰り返す手法です。

スキャルピングとは元々「皮を剥ぐ」という意味であり、ごく薄い利益を積み重ねるスタイルです。

数銭単位の利益を狙うためスプレッドの狭い取引会社を選ばなければなりません。

約定スピードの速さも重要になります。

取引会社によってはスキャルピングを禁止していることもあります。

また、スキャルピングは、すばやく利益(損失)確定ができる手法のため、比較的高いレバレッジを掛けることもできます。

資金があまり多くないうちは、レバレッジを掛けて資金効率を高めながら、短期売買を繰り返し、資金を増やすということもできるでしょう。

デイトレード

保有期間:数分~数時間

1日の中で、何回かの取引を繰り返すスタイルです。

ポジションを持っているということは、資金をリスクに晒している状態ともいえます。

「ポジションを持ったままだと心配で眠れない」という方は、1日のうちで新規約定から決済までを行い、保有期間の短いスタイルが向いているでしょう。

また、翌日にポジションを持ち越さないので、大きな相場の変動にもすぐ対応できます。

スイングトレード

保有期間:数日から数週間

スイングトレードは、一定期間の相場の上げ下げのトレンドに乗る手法です。

ゆったりと構え、短時間の相場の変動に一喜一憂しないことが大切です。

中~長期投資

保有期間:数週間~数年

主に、スワップポイントの獲得を目的にしたスタイルです。

資金がすでに潤沢にある方や、毎日チャートを見るのが面倒だという方に向いています。

長期投資の場合は、多少の含み損は仕方ないと考えることが重要です。

ただし、証拠金不足にならないよう長期投資では、必ずレバレッジを低く抑えておく必要があります。

高くても3倍までにしておくのがいいでしょう。

まとめ

FXではさまざまなトレードスタイルがありますが、自分に合ったものを選び、場合によっては複数のスタイルを組み合わせるがいいでしょう。

例えば、資金に余裕のある方は、全体の3分の2の資金でスワップポイント狙いでポジションを長期保有し、残りの3分の1は、短期売買で数pipsずつ利益確定していくということもできます。

資金が少ない方であれば、スワップポイントを狙うよりも、まずは短期トレードでコツコツ利益を積み重ねて、資金を増やすところから始めるのがいいでしょう。