まずはこれを覚えよう!FXの基礎用語





通貨ペア

外国為替は通貨同士の交換なので、必ず2つの通貨がペアになって取引をします。

通貨ペアとは、取引を行うときに選択する通貨の組み合わせのことをいいます。

代表的な通貨ペアには、ドル円(USD/JPY)・ユーロドル(EUR/JPY)・ポンド円(GBP/JPY)・オーストラリアドル円(AUD/JPY))などがありますが、その他にも多くの通貨ペアがあります。

FX会社によって、扱う通貨ペアは異なります。

取引をする際には、世界的に多く取引されている通貨ペアで行う方が値動きが読みやすく、急激な値動きも少ないため、初心者の方でも取り組みやすいです。

FXの通貨ペア

2017年9月18日

ポジション

相場にエントリーして、決済せずにその注文を保有したままの状態のことをいいます。

例えば、ドル円を1万通貨買ったとすると「1万通貨の買いポジションを持っている」ということになります。

また、売り買いをしておらず、ポジションを持っていない状態を「ノーポジション」といいます。

FXのポジション保有期間

2017年9月12日

ロングとショート

ロングは通貨ペアを買うこと、ショートは通貨ペアを売ることを意味します。

ロングでポジションを持つ場合は、できるだけ安い所で買って、高い所で決済します。

ショートでポジションを持つ場合は、できるだけ高いところで売って、安い所で決済します。

このようにしてFXでは利益を上げていきます。

ロングとショート

2017年9月16日

ロット

FXを行うときの取引単位のことです。

通常、1ロット=1万通貨としているFX会社が多いです。

FXの取引単位

2017年9月16日

pips(ピップス)

FXや為替取引の単位として使われる専門用語です。

「Pip」とは「Percentage in point」の略で、複数形は「pips」となります。

日本語では、「最小単位の1パーセント(100分の1)」と言う意味です。

例えば、円の最小単位は1円なので、1円の100分の1は0.01円となりますので、1pipは0.01円=1銭、100pipsは1円となります。

よくブログなどでは「本日は50pips獲得!」というような表現が使われます。

なぜ、円を使わないのかと思うかもしれません。

FXでは様々な通貨ペアでの取引が行われますので、「pips」という統一の単位を使うことで、異なる通貨でもパフォーマンスを比べやすくするためです。

証拠金

取引を始めるためにFX会社に預ける預託金(担保)のことで、最低必要となる証拠金の額は取引額に比例して増えます。

ポジションを持った場合はロックされて動かなくなります。

余剰金

ポジションを保有しているときに、口座に預けている資金から証拠金を差し引いた残高です。

FX会社によっては「新規注文可能額」と表示されている場合もあります。

証拠金の残高の割合のことを「証拠金維持率」といいます。

余剰金が0に近くなるとFX会社からメールなどで「マージンコール(追証)」というお知らせがきます。

このお知らせがきたら、口座にお金を入れて証拠金の額を増やすか、取引を一部決済しましょう。

そのまま放置してさらに損失が拡大し、余剰金が0になると、FX会社が持っているポジションを勝手に決済し、取引を終了させられます。

これをロスカット(強制決済)といいます。

レバレッジ

「てこ」という意味で、少額で大きな金額の取引を行うことができる仕組みのことをいいます。

現在日本国内のFX会社は、投資家保護の目的でレバレッジは最大25倍までという規制があります(個人の場合)。

例えば、1ドル100円のときに資金10万円を証拠金として入れ、1万通貨の取引を行うと、100万円分の資金を動かせるため、レバレッジは10倍となります。

1ドル100円×1万通貨=100万円

100万円÷10万円(資金)=10倍

このとき、1ドルが100円から101円になると(円安)1万円の利益となり、反対に1ドルが99円になると(円高)1万円の損失となります。

レバレッジを利かせると、効率よく利益が出ると言うことは、損失もそれだけ出る可能性があるということを忘れてはいけません。

スプレッド

スプレッド(spread)とは「差額」という意味です。

FXでは通貨の買い値と売り値に差があり、その差額分をスプレッドといいます。

例えばドル円の場合、買値は110.353で、売値は110.350であったりします。

この時スプレッドは0.3銭となり、これがFX会社の利益となります。

トレーダーにとっては手数料となりますので、スプレッドが狭いFX会社の方が有利です。

また、重要指標発表で相場が急変したときや、メンテナンス時間(早朝)などはスプレッドが一時的に広がる場合があるので注意が必要です。

スワップポイント

スワップポイントとは、簡単に言うと金利のことです。

保有したポジションを翌日まで持ち越した場合、通貨間の金利差に相当したポイントの受け払いが発生します。

高金利の通貨を買って、低金利の通貨を売っているときは受け取ることができます。

反対に、低金利の通貨を買って、高金利の通貨を売っているときは支払うことになります。

高金利の通貨としては、トルコリラ・南アフリカランド・オーストラリアドルなどが有名です。

FXは通常はトレードをすることで為替差益によって稼ぐというものですが、高金利通貨を買って中長期で保有することで、まるで定期預金をするような感覚でスワップポイントを安定的に稼いでいる個人投資家もいます。