FXのペアトレード





FXのペアトレードとは

ペアトレードとは、相関関係にある2つの通貨ペアを組み合わせ、同時にエントリーして、同時に決済をするという手法で、「さや取り」とも呼ばれます。

同じように上昇、または下落する通貨ペアであっても、上げ幅・下げ幅は微妙に違いズレが生じるものであり、これをうまく利用するのがペアトレードの手法です。

ペアトレードは、単独の通貨ペアに対してレバレッジを掛けて取引を行うよりもパフォーマンスは劣りますが、その分安全性は高く、長い目で見ると失敗が少ない分安定的に利益を得ることがてきる手法と言えます。

FXペアトレードの売買ポイント

ペアトレードでは、相関関係にある2種類の通貨ペアを同時にロング、またはショートでポジションを建て、2つの通貨ペアの損益を合計して利益を上げます。

2つの通貨ペアをロングにするか、ショートにするかは「順相関」なのか「逆相関」なのかによって異なります。

順相関の場合

順相関(正の相関関係)とは、同じように動く通貨ペア同士のことをいいます。

順相関の通貨ペアの場合は、2つの通貨ペアで逆のポジションをとります。

豪ドル円とNZドル円などがその例です。

上記の図の例では、豪ドル円の「買い」とNZドル円の「売り」のポジションを同時に持ちます。

このとき、できるだけ豪ドル円が割高で、NZドル円が割安になって、さやが大きくなったタイミングを狙います。

そして、さやが小さくなったタイミングで反対売買をして決済をします。

このとき、さやが縮小した分だけ利益になります。

同じように動く通貨ペアですので、どちらか一方で利益が出て、もう片方では損失が出ますが、これら2つの通貨ペアの合計で利益が出るように決済をします。

特に、クロス円は連動性が高い通貨ペアが多いので、すべての通貨ペアを「買い」のポジションで持ってしまうと、万が一の暴落時には大きな損害が発生してしまいます。

この方法は、通貨ペアの価格差のみに注目をしてトレードをしますので、リスクヘッジをしながら安定的に利益を出すことができるのです。

逆相関の場合

逆相関とは、逆の値動きをする通貨ペア同士のことをいいます。

逆相関の場合は、2つの通貨ペアで同じポジションをとります。

上記の図の例では、ドルフランの「買い」とユーロドルの「買い」のポジションを同時に持ちます。

逆相関の場合は値動き、同じポジションをとることで為替変動のリスクを減らすことができます。

一方の通貨ペアで利益が出れば、もう一方の通貨ペアは損失が出ることになり、結果利益も出なければ損失も出ません。

ですので、逆相関のペアトレードは、リスクヘッジをしながら安定的にスワップポイントを稼ぎたいという方向けの手法になります。