投資のリスクを減らす方法
投資のリスクを減らす方法には主に3つの考え方があります。
利回りを減らす
「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」というのは投資の世界ではよく使われる言葉です。
ある程度の利益を狙うためには、リスクを大きく取らなければいけないのは必然です。
反対に言えば、少ない利益を堅実に積み上げていく投資手法であれば、リスクを抑えることができるのです。
長期投資
1年で1,000万円増やすのと、10年で1,000万円を増やすのでは、当然投資手法も違います。
短期投資では、ある程度のリスクを取らなければ、大きく増やすことはできません。
一方、長期投資では時間を味方に付けて、リスクを減らして、安全に資産を増やしていくことができるのです。
今100万円の資金があれば、10年もあれば安全に3,000万円程度まで増やすことは十分可能です。
分散投資
一つの投資先・金融商品に全額を投資せず、複数の投資先・金融商品に分けて投資することでリスクを減らすことができます。
ポートフォリオ
ポートフォリオとは、資産をいくつかの種類に分散するときの各資産の組み合わせのことをいいます。
相場の格言に「すべての卵を一つのバスケットに入れるな」というものがあります。
これは、すべての卵を同じバスケットに入れていると、それを落としてしまった時には、すべての卵が割れてしまうので、別々のバスケットに入れるべきだ、という意味です。
この言葉は、分散投資の重要性をよく表したものです。
アメリカの経済学者ハリー・マークウィッツ氏は、1990年にこの「ポートフォリオ理論」を数学的に証明し、ノーベル賞を受賞しました。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは定時・定額購入法とも呼ばれ、一度に購入せずに、定期的に一定の金額を継続して購入する方法のことです。
例えば、一度に12万円の投資をするのではなく、この資金を12分割して、月々1万円(定額)の投資を毎月末(定時)に行う、というような方法です。
この方法により、時間の分散をすることで、リスクを減らすことが可能です。
これは、数量ではなく金額を分割するというのがポイントです。
投資商品の価格は、いつが一番安いの高いのかということは誰にもわかりません。
価格が高い時には少量しか買えませんが、価格が安い時には多く購入することができ、購入単価が平準化されることで、数量を分割する方法と比べて平均購入価格を抑えることができます。
ドルコスト平均法は、長期投資において特に威力を発揮するものです。