通貨ペアの相関関係





為替取引では、必ず相手となる通貨ペアが存在し、その通貨ペア同士が相互に影響を与え合いながら値動きを形成しています。

FXでは、値動きが違う通貨ペアを組み合わせることで、リスク分散をすることができます。

順相関と逆相関

同じような動きをするものを順相関、逆の動きをするものを逆相関と言います。

FXでは、順相関の通貨ペアを組み合わせて買うと、上昇した時は利益は大きくなりますが、下落すれば大きな損失となってしまいます。

例えば、オーストラリアドルとニュージーランドドルのチャートを見ていると、似たような値動きをすることがわかります。

オーストラリアドルとニュージーランドドルは順相関の関係であると言えます。

また、ドル円とユーロドルのチャートを見てみると、概ね逆の動きをしていることがわかります。

ドル円とユーロドルは逆相関の関係であると言えます。

これは、ドルが買われてドル高になるとドル円は上昇し、ユーロドルは下落しますが、ドルが売られてドル安になるとドル円は下落し、ユーロドルは上昇するからです。

リスク分散の方法としては、「ドル円の買い」のポジションを持ったら、同時に「ユーロドルの買い」のポジションを持つということが考えられます。

これにより、一方の通貨ペアで損失が出ても、値動きが逆のもう一方の通貨ペアでは利益が出て、結果的に合計では損失は軽減されることになります。