FXの両建て





FXの両建て

両建てとは、同一通貨の買いポジションと売りポジションを両方、同時に持つことをいいます。

例えば、「ドル円の買い」と「ドル円の売り」のポジションを両方保有している状態のことです。

両建てには、どのような効果があるのでしょうか。

両建てのメリット

両建てを使うと、レートが上がったり下がったりしても、ポジションを持った時点で利益と損失が相殺されます。

これは、レートが下がっていく(円高になる)と、「買い」の損失が膨らんでいきますが、「売り」では利益が増えていくからです。

そして、下げ止まったところで売りポジションだけを決済し、相場が上昇して、買いのポジションも利益になる(もしくは損失がある程度小さくなる)のを待ちます。

買いポジションを持っている状態で、運悪く相場が暴落した時、リスクヘッジで両建てをうまく使うと、損失を最小限に抑えることもできます。

FXでは、両建てを使って、リスクをコントロールすることができるのです。

相場が思ったのと違う方向に動いた時は、潔く損切りして、新たにポジションを持ち直した方がいいとの考え方もあるでしょう。

しかし、損切りをしたすぐ後に、相場が反転して上昇したりする(FXあるある)と「損切りしなければよかった!」となって、精神的にも資金的にもダメージになります。

両建ても、リスク管理の手法の一つとして使えるようになると、とても便利です。

ただし、FX取引会社によっては、両建てが使えないところもあります。

両建ての際のコスト

両建てをすることは「買い」と「売り」の往復でスプレッド(手数料)が掛かることになります。

また、買いと売りのスワップポイントの差額分の損失も発生します。

両建てを使う場合には、そのあたりのコストについても理解しておく必要があります。

両建ての際の証拠金

FX取引会社によって、両建て時の証拠金の取扱いが異なります。

買いポジションと売りポジションの両方で証拠金が必要になる業者もあります。

JFX株式会社では、両建て時の証拠金は、買いポジションと売りポジションの数量が同じであれば、片方分で計算されます。

証拠金を有効に使うことができるので、わたしも実際、両建てを使いたいときはJFXで取引をしています。