世界の外国為替市場





外国為替は世界のどこかで24時間取引がされており、どの市場でも取引に参加することができます。

そのため、FXは平日の24時間取引が可能です。

外国為替市場の1日

外国為替市場は東京時間の午前5時にウェリントン(ニュージーランド)市場からスタートし、続いて午前6時にシドニー(オーストラリア)市場が開きます。

午前8時に東京市場が始まり、午前9時に香港市場、シンガポール市場と続きます。

東京の夕方になると、午後4時フランクフルト(ドイツ)市場が始まり、午後5時にロンドン(イギリス)市場、午後9時にニューヨーク市場が始まるという流れです。

外国為替市場は、証券取引所のように実際に存在しているわけではなく、抽象的な概念としての市場のことであり、実際にはネットや電話で取引が行われています。

そのため、上記の時間は明確な市場の開始時間という意味ではなく、その国のトレーダーが取引を開始する大体の時間です。

外国為替の3大取引市場

外国為替の3大取引市場とは、日本(東京)、米国(ニューヨーク)、英国(ロンドン)の3つの市場を指します。

取引高でいうとシンガポール市場や香港市場の方が大きいのですが、外国為替の3大取引市場と言えば東京市場も数えられます。

主要市場の1営業日平均外国為替取引高(2016年4月中)

取引高※ シェア
1 英国 2,426 37.1%
2 米国 1,272 19.4%
3 シンガポール 517 7.9%
4 香港 437 6.7%
5 日本 399 6.1%
6 フランス 181 2.8%
7 スイス 156 2.4%
8 オーストラリア 135 2.1%
9 ドイツ 116 1.8%
10 デンマーク 101 1.5%

※単位:10億米ドル

出典:外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ|日本銀行

東京市場

東京市場で扱う通貨ペアの、約6割がドル/円です。

東京市場の1営業日平均通貨ペア別取引高(2016年4月中)

 取引高※  シェア
 ドル/円  2,485 62.3%
 ユーロ/ドル  342 8.6%
 ユーロ/円  221  5.5%
 その他  943  23.6%

※単位:10億米ドル

出典:外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ|日本銀行

東京市場の特徴は比較的緩やかであり、レンジ相場になりやすいという点が挙げられます。

ロンドン市場

ロンドン市場は世界最大の為替取引市場で、取扱う通貨の種類も最多となっています。

ニューヨーク市場

ニューヨーク市場の前場はロンドン市場の取引時間とも重なるため、外国為替市場が最も活発に動くのがニューヨーク市場の時間です。

また、一日の最後の市場となるためポジションの整理が行われやすいといえます。