FXの取引時間帯ごとの値動きの特徴





FXは、24時間いつでも取引ができるというのが魅力の一つです。

しかし、それぞれの時間帯ごとに値動きの特徴というものがあります。

各取引時間帯の特徴

為替レートの値が動く要因はさまざまありますが、為替市場は通貨売買の需要と供給で動くものです。

つまり、市場に参加しているトレーダーが多ければ多いほど、値が大きく動くということです。

世界の外国為替市場

2017年9月14日

オセアニア時間 日本時間5時~8時

主に、ウェリントン(ニュージーランド)市場と、シドニー(オーストラリア)市場で取引が行われる時間帯です。

市場規模が小さいので、値動きも限定的になることが多いです。

世界で最初に開く市場であり、流動性が低いため、多くの業者でスプレッドが広がっていますので、この時間帯にあえて取引をする必要もないと思います。

ただし、週末に大きなニュースが出た時は、月曜日の早朝にレートが飛んでしまう(窓が開く)こともあります。

東京時間 日本時間8時~15時

日本・シンガポール・香港を中心としたアジア圏での取引が活発になる時間帯です。

特に、ゴトー日(5・10の付く日)は、仲値決定時間(9時55分)までドル高に動きやすくなります。

実需筋の取引が多く、仲値時間を過ぎると値動きが穏やかになり、レンジ相場を形成することも多いです。

ドル円は、日本の株式市場と連動することが多く、比較的読みやすい値動きをすることもよくあります。

一方、オーストラリアや中国の経済指標の発表があると、オセアニア通貨は比較的動きが出ることもあります。

欧州時間 日本時間16時~21時

欧州市場は、世界最大の外国為替市場であるロンドン市場を中心とした巨大な市場です。

16時の欧州の株式市場の開始とともに、ドイツ・イギリス・フランス・スイスなどのヨーロッパ各国での取引が活発になり、投機筋も参入してくる時間帯です。

この時間になると、ユーロやポンドなどの欧州通貨が活発に動き出し、ユーロ圏の経済指標の発表もありますので、オセアニアや東京時間と比べて、トレンドが発生しやすい傾向にあります。

レンジ相場が続いていた通貨ペアも、この時間帯にブレイクアウトすることも多くあります。

ただし19時頃になると、欧州勢はお昼休みにはいるため、一旦落ち着いた値動きになることもあります。

ニューヨーク時間 日本時間21時~6時

この時間帯になると、いよいよ世界一の資金力を誇るアメリカ勢が本格的に参入してきます。

市場に参加しているトレーダーの数が一番多くなるのは、ロンドン市場後半と、ニューヨーク市場前半の二つの市場が同時に開いている時間帯で、この時間が1日を通して最も取引が活発になります。

値動きが大きい分、利益(損失)の幅も大きくなります。

アメリカの重要な指標の発表も多い時間帯で、その内容によって値動きが激しくなることもありますので、取引を行う際には注意が必要です。

24時(夏時間は23時)の「NYオプションカットの時間(NYカット)」にかけて、オプションが設定された価格付近に近付いたり、カットオフタイムを過ぎると、トレンド転換が起きる傾向があります。

東京の仲値に相当する「ロンドンフィックス」が午前1時(夏時間は24時)にあり、月末や期末となると大口取引が出てくる事が多く、これを境に相場が大きく変動する傾向があります。

その後も、要人発言があったり、米国の金融政策が発表される日もありますので、日本時間の深夜に大きく動くことがあります。

FXをするなら必ずチェックすべき経済指標

2017年10月1日

おすすめの取引時間

私自身の経験から、一番稼ぎやすいのは16時〜18時のロンドン市場(夏時間15時〜17時)と、23時〜1時のニューヨーク市場(夏時間22時〜0時)であると考えます。

事実、稼いでいるトレーダーの多くはこの時間を中心に取引を行っています。

ただし、投資初心者の方には比較的値動きが少なく、レンジ相場になりやすい東京市場をおすすめします。

注意が必要な取引時間

以上の市場毎の値動きの特徴の他に、注意すべき時間帯というものが存在します。

それは、市場が切り替わる時間帯です。

この時間帯は、これまで続いていたトレンドが逆方向に動くことが多くあります。

投機筋のポジション決済

投機筋は短期でトレードを行うのが中心なので、ポジションを翌日に持ち越すということを嫌がります。

したがって、市場が閉じる時間帯になると持っているポジションの決済(反対売買)を行い損益を確定させます。

その結果、買いが優勢で上昇トレンドが続いていたとしても、その反対売買の「売り」が殺到することでトレンドが反転するのです。

この特徴は、東京市場からロンドン市場に切り替わるタイミングによく見られます。

重要指標の発表

市場が切り替わる時間帯には、重要な経済指標が発表されることが多くあります。

16時(夏時間15時)のドイツの経済指標や、22時半(夏時間21時半)のアメリカの雇用統計やGDPなどです。

これらの指標の良し悪しで、今までのトレンドが変わったり、値動きが大きくなることがあります。

国内主要FX取引会社別の取引可能時間

24時間市場が開いてると言っても、各FX取引会社によって取引できる時間帯は異なります。

GMOクリック証券

月曜午前7:00〜土曜午前7:00
(月曜午前7:00〜土曜午前6:00/米国サマータイム)

DMM.com証券

月曜午前7:00~土曜午前6:50
(月曜午前7:00~土曜午前5:50/米国サマータイム)

ヒロセ通商

月曜午前7:00~土曜午前6:00
(月曜午前6:00~土曜午前5:00/米国サマータイム)

YJFX

月曜午前6:55~土曜午前7:00)
(月曜午前7:00~土曜午前5:50/米国サマータイム)

外為どっとコム

月曜午前7:00~土曜午前7:00
(月曜午前7:00~土曜午前6:00/米国サマータイム)

FXプライムbyGMO

月曜日午前7:00~土曜日午前7:00
(月曜日午前7:00~土曜日午前6:00/米国サマータイム)

セントラル短資FX

月曜午前7:00~土曜午前6:40
(月曜午前7:00~土曜午前5:40/米国サマータイム)

マネックスFX

月曜午前7:00~土曜午前6:55
(月曜午前7:00~土曜午前5:55/米国サマータイム)

外為オンライン

【店頭FX】
月曜午前7:00~土曜午前6:55
(月曜午前7:00~土曜午前5:55/米国サマータイム)

外為ジャパン

月曜午前7:00~土曜午前6:50
(月曜午前7:00~土曜午前5:50/米国サマータイム)

SBI FXトレード

月曜午前7:00~土曜午前6:30
(月曜午前7:00~土曜午前5:30/米国サマータイム)

JFX

月曜午前7:00~土曜午前6:00
(月曜午前6:00~土曜午前5:00/米国サマータイム)

ただし、システムメンテナンスなどが行われ、取引ができない時間帯もありますので、各FX取引会社からの最新のお知らせを確認するようにしてください。