トレーリングストップで利益を最大化する





トレーリングストップとは

トレーリングストップの「トレーリング」とは、ついていくという意味で、相場の流れに合わせて決済と損切りのポイントをずらしていくことで、損失を最小限に抑えながら利益の最大化を狙う「損少利大」を実現できるトレード手法のことです。

FX会社によっては「トレール注文」と呼ばれたりもします。

上昇トレンドにおいて、逆指値の決済注文をレートの上昇に合わせて上げていくことで、利益を損失に変えないため方法です。

エントリーがうまくいき、エントリーポイントを超えた地点にストップの位置を変更できれば、その時点で負けはなくなり、上昇トレンドが続く限り、延々と利益を伸ばしていくことができます。

一度切り上げた利益確定のラインは下げてはいけません。

トレーリングストップは、上昇トレンドでも下降トレンドでも活用することができます。

例えば、上の図のように買いエントリーをして、少し下に損切りを設定し、思惑どおりに価格が上昇しているとします。

このとき、誰でも価格が高いところで決済して、利益を最大化したいと考えるでしょう。

しかし利益確定の判断は難しく、少し価格が下落し始めた恐怖から、早めに決済したことで利益を取り損ねてしまったり、相場が転換したにもかかわらず、ポジションを持ち続けることで利益を減らしてしまったりしてしまいがちです。

そこで、価格が上昇する毎にロスカットラインも少しずつ引き上げていくことで、トレンドの流れについていくことができ、収益を拡大することができます。

トレーリングストップの注意点

トレーリングストップを活用する際に、注意しなければいけない点もあります。

トレーリングストップのデメリットは、価格の上昇に合わせてロスカットラインを切り上げたことで一時的な押し目(上昇トレンドにある相場が一時的に下がったとき)でロスカットラインに達してしまい、決済してしまうことです。

ポジションを決済した後に、価格は再び上昇していますので、押し目でロスカットラインに達していなければもっと多くの利益を生み出せたかもしれません。

このように、ロスカットラインを引き上げていくことで、大きな利益を取り損なう可能性があるということも理解しておきましょう。