「トレンド・イズ・フレンド」とは、アメリカの投資家ジョージ・ソロスの言葉です。
この格言の通り、FX相場で勝ち続けるためには、トレンドに逆らわずに上手に乗って利益を伸ばしていくことが重要です。
ダウ理論
トレンドとは、相場の流れのことで、「上昇」、「下落」、「もち合い」の3つに大別されます。
トレンドの定義として有名なものに、チャールズ・ダウ氏が提唱した「ダウ理論」と呼ばれるものがあります。
ダウ氏は、アメリカで初めて体系的なチャート分析の理論を構築した人物と言われ、ウォール・ストリート・ジャーナルを創刊し、「ダウ平均」でおなじみの株価指数であるダウ・ジョーンズ工業平均株価を開発しました。
上昇トレンド
上昇トレンドとは、直近安値を切り上げながら、直近高値を更新している状態をいいます。
下落トレンド
下落トレンドとは、直近高値を切り下げながら、直近安値を更新している状態をいいます。
レンジ相場(もち合い)
レンジ相場とは、トレンドがなく、一定の変動幅の範囲内で価格が上昇・下落を繰り返している状態をいいます。
もち合い相場、ボックス相場、往来相場などと呼ばれたりもします。
FXの相場では3割がトレンド相場で、残り7割がレンジ相場とも言われています。
トレンド転換
ダウ理論では、トレンド転換は明確なシグナルが出るまで継続するという基本法則があります。
つまり、一度相場に流れが生まれると、次の流れが出てくるまでの間は一つの流れが続きやすいということです。
日本の投資家に多い「高いから売る、安いから買う」という逆張りの考え方は、ダウ理論と相反するということになります。
上昇トレンド終了
上昇トレンドにおいて、「高値を切り下げた」ときトレンドは終了したと考えます。
下落トレンド終了
下落トレンドにおいては、「安値を切り上げた」ときトレンドは終了したと考えます。
トレンドライン
トレンドラインとは、相場が「上昇トレンド」「下落トレンド」「もち合い」のうち、どの状態にあるかを判断するために引く直線のことです。
また、トレンドラインを引くことで、次にどこまで上がりそうか(下がりそうか)の目安が分かるようになります。
トレンドラインには、3つのパターンに大別されます。
上昇トレンド
ローソク足の安値どうしを結ぶことで、右肩上がりの上昇トレンドのトレンドラインができます。
トレンドラインは、ヒゲも含めてヒゲの先端どうしを結ぶのが標準となっているようですが、上下のヒゲを含めるか、無視するかは個人の好みと判断次第です。
その辺りはあまり神経質にこだわらなくても大丈夫です。
このトレンドラインを「下値支持線(サポートライン)」と呼びます。
このラインを割り込むと、上昇相場は終了し、相場は下げに転じる恐れがあるので要注意となります。
下落トレンド
ローソク足の高値どうしを結ぶことで、右肩下がりの下落トレンドのトレンドラインになります。
このトレンドラインを「上値抵抗線(レジスタンスライン)」と呼びます。
これを上回らなければ、下落トレンドが続くと考えられますが、このラインを上回れば下落トレンドは終了し、相場は上げに転じる恐れがあるので要注意となります。
レンジ相場(もち合い)
レンジ相場は、上下に平行線を引きます。
レンジ相場が続いている間は、相場にエネルギーが貯まっていき、ブレイクした時は一方的に大きく動く可能性があります。