チャート分析の基本「ローソク足」を理解しよう!





テクニカル分析では、ローソク足を使ってチャート分析を行うのが基本です。

ローソク足とは

ローソク足とは、日本で開発された指標で、海外では「キャンドルスティック」と呼ばれています。

ローソク足は、単位期間の開始時に付いた値段「始値(はじめね)」・最後に付いた値段「終値(おわりね)」・期間中で最も安い値段「安値(やすね)」・最も高い値段「高値(たかね)」の4つの値を使い、一目で為替レートの値動きが分かるというものです。

外国為替相場ではBidレートとAskレートがありますが、チャート上では基本的に、始値、終値、安値、高値のいずれもBidレートで表示されることになっています。

始値と終値の部分が四角い「実体部」で表され、高値と安値は「ヒゲ」と呼ばれる線で表されます。

始値に対して終値が高ければ、白いローソク足で表される「陽線」となり、始値に対して終値が安ければ、黒いローソク足で表される「陰線」となります。

陽線が続くと相場が上昇しているということが、陰線が続くと相場は下落しているということがわかります。

ローソク足の時間軸

ローソク足は、1日に1本のローソク足を書く「日足(ひあし)」が基本となります。

それ以外にも、中長期のチャート分析を行うときには、1週間に1本のローソク足を書く「週足(しゅうあし)」、1カ月に1本のローソク足を書く「月足(つきあし)」が主に使われます。

デイトレードを行うときには、「60分(1時間)足」や「10分足」が、スキャルピングではもっと短い「5分足」や「1分足」などが使われます。

実際の取引スタイルに合わせて使い分けしましょう。

大きな転換点をとらえる

FXでは、ローソク足の細かい部分よりも、大きなトレンドの転換をとらえることが重要になります。

例えば、上昇局面の最終(天井圏)で上に長いヒゲが出現したということは、一旦上昇した後に大きく下落したということなので、それだけ売りが入ったということになります。

つまり、売りの圧力が強く、さらなる上昇を阻まれたということなので、そこが天井となってトレンド転換を表すことが多いです。

また、下落局面の最終(底値圏)で下に長いヒゲが出現したということは、一旦下落した後に急反発したということなので、それだけ買いが入ったということです。

つまり、買いの圧力が強く、下落が収まったということなので、そこで底打ちとなってトレンド転換のサインとなる場合が多いです。

ただし、ヒゲはあくまで目安に過ぎず、過信しすぎてはいけません。

実際のチャートを見てみましょう。

赤い丸で囲ったローソク足に長い下ヒゲが出現しています。

ここで底打ちするかに見えますが、一旦上昇した後、さらに下落して安値を更新しました。