「FXって聞いたことはあるけど、一体何のこと?」
「為替なんて、何だか難しそう。」
「それに、ちょっとあやしそう…」
このように、FXと聞くとギャンブルのようなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
たしかに、FXに限らず正しく理解せずに投資をするならギャンブルと同じです。
商品内容を正しく理解するために、初心者にもわかりやすくFXとは何かについて紹介します。
FXとは
FX(Foreign Exchange)とは外国為替証拠金取引と呼ばれ、FX会社に証拠金として一定の金額を預けて外国為替取引を行うものです。
世界には日本円や米ドルやユーロなどのいろんな通貨がありますが、毎日24時間秒単位で相対価格が変わっています。
この通貨ごとの値段差を利用して、通貨を売買することで「為替差益」と呼ばれる利益を得るのがFXの基本的な仕組みです。
FXの魅力
私が思う、FXの魅力について書いてみます。
レバレッジ
レバレッジとは、日本語で「てこ」のことをいい、少ない資金を元手に資金効率の高い投資ができます。
国内のFX取引会社は、国の規制で最大レバレッジが25倍までと決まっています。
つまり、10万円を証拠金としてFX取引会社に預ければ最大250万円までの取引ができるということです。
24時間取引ができる
続いての魅力は、土日を除くと24時間取引ができるということです。
朝起きた時、お昼休み、仕事終わりの夜、就寝前など自身のライフスタイルに合わせた時間で取引ができます。
株式投資だと、日本の株式市場が開いているのは、朝の9時から15時まで、その間に1時間のお昼休憩まで入るわけです。
その点、24時間取引できるFXは、忙しい人にとってはとても魅力的だと思います。
また、時間帯によって値段の動き方にも特徴があるので、自分に合った時間で取引ができます。
円安になっても円高になっても利益を出せる
外貨預金などのFX以外の外貨建て商品の場合、日本円を米ドルやユーロなど外貨に換えて預金することしかできません。
円安に動けば、利益が獲得できますが、円高が続いた場合には含み損が発生します。
例えば、1ドル100円の時に100万円を外貨預金に預け入れました。
その後、円高になり1ドル90円になると10万円の含み損になります。
FXであれば実際にその通貨を保有していなくても売りから入ることができるため、円高になっても利益を得ることができます。
これは株式投資の空売りと同じ仕組みです。
1ドル100円の時に100万円の売り注文を出しておきます。
その後1ドル90円になった時に買い戻すことで10万円の利益獲得になります。
実際、円高局面になるとドル円相場と相関が強い日本株も全体的に下がるため、株式のトレーダーがFX取引に参入してくるようです。
手数料が安い
手数料が安いという点は、とても魅力的だと思います。
•外貨預金でかかる手数料
外貨投資を始めるのに、一番身近な商品はおそらく外貨預金でしょう。
銀行で米ドル建て外貨預金を預け入れる際、まず、円から外貨に交換するのに1ドルあたり1円の為替手数料、要するに、両替手数料がかかります。
満期が来て、外貨を円に戻すとき、さらに1ドルあたり1円の為替手数料がかかります。
つまり、預け入れ時と満期時の往復で1ドルあたり2円もの手数料がかかります。
これでは、金利収入よりも手数料の方が高いということにもなりかねません。
海外旅行に行く際、空港の外貨両替コーナーで、日本円⇒外貨と、外貨⇒日本円のレートの差が「何でこんなにあるの?」って思ったことはありませんか?
その差は、両替手数料として銀行に取られているのです。
•FXでかかる手数料
スプレッド
スプレッドとは買値と売値の差のことをいいます。
この差がFX取引会社の利益になります。
スプレッドは私たちにとってはコストになりますので、できるだけスプレッドの狭いFX取引会社を選ぶことが重要です。
FXは、外貨預金と比べると手数料が格安です。
1米ドル円あたり0.3銭という取引会社もあります。
念のため、円ではなく「銭」ですよ。
銭は円の100分の1の単位です。
なぜ、FXの手数料がこんなに安いのかというと、FXはデリバティブ(金融派生)商品であるからです。
つまり、FX取引では、銀行窓口での両替と違って、実際に通貨をやり取りする必要がないので、手数料を安く抑えられるのです。
取引手数料
取引手数料とは、売買の注文にあたって支払う売買手数料のことです。
取引手数料は無料のところが多いので、色々なFX取引会社を比較検討してみましょう。