日経マネーが毎年実施している「個人投資家調査」の結果が、とても興味深かったので紹介したいと思います。
2018年個人投資家調査により、運用成績が良かった人と悪かった人の違いが浮き彫りになりました。
勝ってる人の投資スタイルから学んで負けている人を反面教師にして、勝ち組投資家を目指しましょう。
年齢・年収・職業の比較
まず今回の調査においては、2015年~17年のリスク資産の運用成績が3年連続5%以上だった人を「勝ってる人」、3年連続マイナスだった人を「勝てない人」と定義しています。
リスク資産への投資歴が3年以上ある7602人中、「勝ってる人」は1921人、「勝てない人」は475人
平均年齢は、勝ってる人も勝てない人も40代で大きな差はありません。
年収については、勝ってる人は500万~600万円が最も多く、勝てない人は100万~300万円が中心です。
また、勝ってる人の職業は、経営者や専門職の比率が相対的に高いという結果になっています。
勝てない人は年収を上げるために、ギャンブルのような感覚で投資をしており、一攫千金を狙ってリスクの高い取引をしてしまった結果、損失を被っているのではないかと推測できます。
勝ち組は先進国株投信の保有者が多い
保有資産を見ると、勝ってる人も負けてる人も日本株が8~9割と断トツで多いのは同じです。
しかし、外貨建て資産については、勝ってる人は先進国株投信の保有が多いという結果になっています。
ここ数年の世界的な株高の恩恵を享受し、運用益が出たものと考えられます。
負け組はハイレバレッジが好き
勝てない人の保有資産では、FX(外国為替証拠金)取引が目立っています。
さらに顕著な差が出たのは投資の勉強時間です。
勝てない人は、ほとんど勉強しない人が約3割なのに対して、勝ってる人は約7割が週に1~2時間以上勉強しているといいます。
やはり、勘に頼って投資をして利益がでるほど甘くはないということではないでしょうか。
日本株の信用取引の利用率を見ると、勝ってる人の20%に対し、勝てない人は27%と高くなっており、勝てない人はハイレバレッジが好きということがわかります。
リスク管理がしっかりできていれば、投資においてレバレッジは資金効率を上げる大きな武器になります。
しかし、ただ闇雲にレバレッジをかけた取引をしてしまっては、諸刃の刃となってしまいます。