一度できたトレンドは長く続くと言っても、それが永遠に続くわけではありません。
トレンドが終了する時に見られるチャートパターンを見つけ、トレンドが終わったところでポジションを手仕舞いすることができれば、大きな失敗を防げます。
目次
天井を示すチャートパターン
ダブルトップ
ダブルトップとは「毛抜き天井」とも呼ばれ、天井圏で出現すると上昇トレンドの終了を示すパターンです。
同じ価格帯の2つの山(高値)とその間に谷(安値)ができてダブルトップが形成されると、サポートラインがネックラインとなります。
そして、ネックラインを下にブレイクすると、上昇トレンド終了と判断でき、売りサインとなります。
利益確定の目安は、高値の山と安値の谷と同じ差程度下落したポイントとなります。
ドル円の60分足のチャートです。
ダブルトップが出現した後に、相場は下降していることが分かります。
三尊(ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ)
三尊(さんそん)は「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」とも呼ばれ、数年や数カ月などの比較的長いサイクルでの相場の天井に出現しやすいパターンで、上昇トレンドの終了を示すサインです。
仏様が3体並んでいるような形に似ていることからその名が付けられています。
3つの山のうち真ん中の山が一番高くなります。
ポンド円の週足チャートです。
最初の山を形成した後、徐々に上昇してその山の高値を更新した時点では、上昇の勢いはまだあることを示しています。
しかし、前回の戻り安値とほぼ同し価格まで下落した時点から、段々と売り圧力が強まってきます。
その後反発するものの勢い弱く、前回の高値を更新することなく、ネックラインを下抜けることで上昇トレンド終了が示唆され、売りサインとなります。
底を示すチャートパターン
ダブルボトム
ダブルボトムは「毛抜き底」とも呼ばれ、、底値圏で出現すると下降トレンド終了を示すパターンです。
同じ価格帯の2つの谷(安値)とその間に山(高値)ができると、サポートラインがネックラインとなります。
そして、ネックラインを上にブレイクした時が、下降トレンド終了のサインとなります。
高値の山を上回ったところがが買いのポイントとなり、利益確定の目安は谷と山の差程度上昇したポイントです。
ドル円の60分足のチャートです。
下降トレンドの最後にダブルボトムが出現し、その後上昇トレンドへと転じています。
逆三尊(ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム)
逆三尊とは三尊の逆で、長期サイクルの中での相場の底に出現しやすいパターンで、下降トレンドの終了を示します。
3つの谷と2つの山で形成され、真ん中の谷が一番低くなります。
ユーロドルの日足チャートです。
最初の谷を形成した後、その谷の安値を更新した時点では、下降の勢いはまだあることを示しています。
しかし、前回の戻り高値とほぼ同じ価格まで上昇することとなり、この時点から買い圧力が強まってきた事が判断できます。
その後、反落するものの前回の安値を更新することなくネックラインを上抜ける事で下落トレンドの終了し、上昇トレンドへの転換が示唆され、買いサインとなります。
まとめ
これらすべてが完全に相場の天井と底を示すものではありません。
それっぽい形ができたからといって安易に飛びつくようでは危険です。
あくまで「天井かな?」「底かな?」という目安にして、その他の分析と組み合わせて判断することで、勝率を高めることができます。